毎日のようにビリヤード場に行くようになって、だいぶ顔見知りも増えてきて俺自身も常連客になってきたくらいで、ビリヤードを本格的に初めて2カ月くらいで一応B級と呼ばれるくらいにはなっていた。
でも通っていた神箸プロの経営するお店のレベルが異常に高くて、B級なんてテンデ相手にしてもらえない状態。
だって店の常連客の5割くらいがA級と呼ばれるメンツ。今そんなにA級率の高いお店って聞いたことないわ。
27歳やった俺よりもっと若い10代の子や20代前半の子でもA級になってるのに、おっさんの俺は年下にハンデもらって撞く始末。
これがどうしても嫌で、一時でも早くA級になれるようにはどうしたらいいかを考えた。
もちろん社会人だった俺は時間には制限があったので、プライドを捨てるという作戦に出た。
仲良くなったA級の子に(年下ね)こういった『もう年上と思わなくていいから、アカンとこ全部言ってくれ。敬語もやめてくれ』と。
その子はちょっと面食らったようだが、俺の思いを理解してくれたようで頷いてくれた。この彼とは今でももちろん仲のいい親友の一人や。
下らんプライドと引き換えに少しでも早くA級になれる可能性を手にする方が当時の俺には一番重要やったなぁ。
今では絶対に正解やったと言い切れるわ。
コメント